PCI に必要な物品をまとめようと思います。
ただ暗記するより一連の手技と使用方法を覚えた方が早いです。
そもそも PCI とは
PCI とは経皮的に冠動脈の治療を行うことの総称です。
いわゆる心臓カテーテル治療です。
患者様向けに CVIT が説明しているサイトがわかりやすいのでこちらを参照ください。
物品まとめ
PCI に絶対必要な物品
0.035inchワイヤー
ガイディングカテーテルを冠動脈まで運ぶ際に必ず使用します。
スプリングワイヤーや、ラジフォーカス、スワンエクセルワイヤーの3つが多く用いられています。
ガイディングカテーテル
冠動脈へ バルーン や、ステント を運ぶ際に使用する。ストローのような太い管です。シース と一体型のものもありますが、現状9割はこれを使用します。
Yコネ
絶対にいりますが、インデフレーターに付属しているものを使用する施設も稀にありますので、確認が必要です。
シース
間違いなく必要。これがないとはじまりません。Frサイズを確認するのが重要です。
穿刺針が同梱されているものが多いです。
穿刺針を別途必要とする施設はゲージ数と、シースに同梱されているwireのインチを確認しましょう
20G(内径0.8mm)⇒0.025インチワイヤー(外径0.635mm)
18G(内径0.95mm)⇒0.035インチワイヤー(外径0.889mm)という認識でOK。
インデフレーター
バルーンを拡張させるのに使用するものです。インデフ と呼ばれることが多いです。
0.014inchワイヤー
冠動脈内に通し、バルーン や ステント を運ぶ道を作るためのワイヤーです。必ず使います。
穿刺針
シースに同梱されいてることがほとんどですが、この穿刺針を使わない施設もあります。
ドレープ
清潔を保つ不織布です。PCIの場合、CAGと比べ水や、血といった水分が多く消費されるのでより吸水性の高いものを使用する施設もあります。
多くの施設でカテーテルキットに内包されています。シリンジ類、カップ、滅菌ガーゼも同様です。
PCI の内容により使用する物品
薬品まとめ
PCI に絶対必要な薬品
ヘパリン加生食
PCI中はヘパリンを使用しACTを伸ばしています。そのためデバイスに使用する生食にもヘパリン加をし使用しています。
ルートをヘパリン加生食でフラッシュしてロックしておくのと同じイメージです。
消毒
ポピドンヨード(イソジン)
クロルヘキシジン
上記二択が多いです。
局所麻酔薬
が多いです。
ヘパリン
ほとんどの施設でヘパリンを用います。 100 IU/Kgを投与することでACT250sを維持できると検討もされていますが、体重に関係なくPCI時は一律ヘパリンを1万単位投与するような施設もあります。
HIT(ヘパリン起因性血小板減少症)といったヘパリンが原因で血栓ができる患者様に対応できるよう、アルガトロバンを使用する場合もあります。
またATIII欠乏に対して、ATIII製剤を使用する場合もあります。
造影剤
絶対いります。
硝酸薬
ニトログリセリンやニトロールを使用します。
最大冠拡張を得る必要があるため、必ず必要です。
PCI の内容により使用する薬品
カテ室での使用物品は各施設で特徴が様々あります。
自分の施設ではこの他こんなものが必須ですなどあれば教えて下さい。
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