前からちらほら耳にしていましたが、最近急速にどの企業も掲げるようになってきた SDGs 。
病院でも、明確に掲げている施設が多くでてきています。
本日は、なんとなくわかっていそうでわからない SDGs についてコメディカルとして何ができるのか考えていきます。
SDGs とは
そもそものお話です。
こちらと
こちらを参考にしていきます。
ロゴ使用などをガイドラインに則って使用しています。
SDGs とは
SDGs とは:Sustainable Development Goals。
の頭文字をとったものです。
先にそれぞれ単語の意味を見ていきましょう。
Sustainable
SDGs の S:Sustainable ってあまり馴染みがない単語な気がします。
ところが我々医療従事者には結構馴染み深い単語です。
それは、非持続性心室頻拍ことNSVT(Non-sustained ventricular tachycardia:のんさすぶいてぃー、えぬえすぶいてぃー、のんさす)。
Sutainがableなのかedなのかの違い。
こうやって考えるとなんとなくハードルが下がる。
Development
SDGs のD:Development。
Developer:開発者なんて使うし、CEやってるとなんとなく馴染み深い。
Goals
SDGs のGs:Goals。
ゴールズは目的地、目標のことです。
持続可能な開発目標!
なんとなく想像できたところで、外務省のホームページを見てみると
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
外務省HPより抜粋:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about
「三日坊主ではなく、目標のためにずっと続けられる行いをしよう」ってことでしょうか。
で、その目標ってのが17個あると。
医療業界の SDGs
関わりありそうな目標は3番かな?ということで内容をみてみると。
規模が大きすぎて、病院としての単位でもどうにかできるか微妙なレベル。
個人ではどうにもなりそうない感じがしてしまいます。
おそらく医療業界ってSDGsのメスが入れにくい。
人の命に携わっているという大前提が、「実績のある今使っているモノや環境」を、「世界に優しい歴史の浅いもの」へシフトすることへの足かせになっていることで、逆説的にすべての人に健康と福祉を提供できていない。
これを理解することがSDGsの第一歩かもしれません。
コメディカルとしての SDGs
それでは、私達には何ができるでしょうか。
すべてに取り組むことが一番ですが、あえて絞るとしたら個人的にはこの3つかなと思います。
5.ジェンダー平等を実現しよう
医療が絡むとより難しい問題になります。
LGBTQQIAAPPO2sといったセクシャルマイノリティへの対応。
カテ室を例に、従来の対応を考えると女性の胸部心電図はできるだけ女性が対応する。
といった、単純な対応ですましてきてしまったわけです。
じゃどうすればいいのか?
まじでわからん!難しい。
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
医療機器って電力供給が途絶えないように冗長的に設計されているものが多いです。
それと反対の考え方なので難しい。
限りある資源を大切に!節電!
そしてクリーンエネルギーに。
例えばICUのベッドまわりを圧電素子に変えて、踏むことで起こる電力で動くシリンジポンプとか。ソーラーパネル付き輸液ポンプとか。
クリーンエネルギーへのシフトは災害対策にも非常に重要なのでこれは是非とも勧めていきたい。
12.つくる責任 つかう責任
単純にゴミを減らすことを心がけることで目標に近づけると思います。
しかし、これも医療業界では難しい問題。
清潔度の担保が、医療物資の重要なポイントなので必然的に過剰梱包が多い。
ステントや人工血管なんて未だに、3重梱包とか当たり前。
清潔度が担保されていて、梱包が少ない商品を積極的に使用するようにシフトしていけば、自ずとそういう商品が増えるので、そういう風潮にみんなでしていくってのが必要かもしれません。
まとめ
SDGs って単純なようで、深堀りすると難しい。
個人が、働きながらも頭の片隅に SDGs をおいて置くだけでも大きく変わっていくかもしれません。
SDGs コメディカル部会みたいなのを、立ち上げて皆で考えることが重要だと思います。
SDGs 検定
調べていると、こんな検定をみつけました。
しかもこれのための合格講座ってもあるらしい…。
SDGs に取り組んでいる病院
済生会グループのソーシャルインクルージョン
アンケートに参加しよう!
2030年までアンケートを実施しているよう。
でも、現在アンケートページにはアクセスできないようです。
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