医療機器にRaspberry Pi
上記記事にて紹介されていました。
eg technologyって個人的には馴染みがないのですが、HPをみてみると保育器や、診断キットを開発しており、20年の歴史がある企業のようです。
今回採用された機器の画像がこちら
詳細はこちら
なぜ Raspberry Pi なのか
結論からいうと、医療機器の開発コストって高すぎるってことみたいです。
1からハードウェア、ソフトウェアを作ってきた中で、最近の遠隔需要でIoT化を余儀なくされそのモジュールやソフトウェアも追加で開発する必要がでてきています。
そもそも、1から作ったソフトウェアが、Windows、MacOS、Linux、Androidと比較して同等の信頼性を担保できないという問題点も抱えていたようです。
だったらそもそもあるモジュールを採用することで、信頼性を担保し、開発コストも抑えることができるじゃん。
じゃ Raspberry Pi でしょ!
こういう流れのようです。
Raspberry Pi でそれが提供できるのか
スタンドアロンなセーフティサブシステム
Raspberry Pi のマイクロコントローラである「RP2040」がスタンドアロンな安全サブシステムで処理できるシステムを構築しやすい。つまり、画像出力や、通信をRaspberry Piにまかせてしまえば、そっち側の安全担保レベルを抑えて重要な方にそのリソースを割ける。
要はセキュリティレベルを分けて設計しましょうってはなし。(英語の読解がいまいちかもしれません。原文よんでください)
コネクティビティの実現
Wi-Fi®、Bluetooth、IEEE 802 seriesに基づいて標準プロトコルが構築されているので、だいたいなんでもいける。
実際に Raspberry Pi 触ったことある人ならわかる。マジ便利。
サイバーセキュリティの懸念
FDAで発表されたガイドライン上において、実証済みのサードパーティ製ハードウェアとソフトウェアを使用するほうがコスト的に良いでしょう。
それは Raspberry Pi 満たしてます!ってな感じらしいです。
結論
医療技術向けの有能で信頼性の高い産業開発プラットフォームと呼べるでしょう!
実際、Raspberry Piを導入した先の機器は、IEC60601,IEC62304,CEマーク、FDAの承認の要件を満たしているようです。
ということで、Raspberry Pi が近い将来臨床にやってくる可能性があるということがわかりました。
そのうち、Raspberry Pi と分業ではなく、Raspberry Piのみの医療機器もでてくるかもしれないわけですね。
「 Raspberry Pi × 医療機器」の標準とかになる時代もくるかもしれません。
これらを考えるといまから Raspberry Pi での開発環境に慣れておくと臨床工学技士の新たな扉が開かれるかもですね。
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