心臓カテーテル の基礎②-狭心症と心筋梗塞-

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前回のおさらい。

心臓カテーテル の基礎①を先にどうぞ

狭心症とは

狭心症とは、臓を栄養する冠動脈の一部が高度な窄を起こすことで、十分な血流が得られなくなり、胸部の痛みや、圧迫感といった状を発現することをいいます。

ここでいう狭窄とは、一般的に粥腫{plaque:プラーク(じゅくしゅ)}と呼ばれるものが、血管内皮に異常増殖し血管内腔を圧排してしまうことです。

狭心症の種類

狭心症はその病態生理的に大きく3つにわかれます。

狭心症心電図変化病態
安定狭心症ST
低下
労作性(または労作時)狭心症です。運動した際、必要とされる血液量が狭窄のせいで得られることができず症状がでてしまう病態。
不安定狭心症ST
低下
安静時に狭心症状が20分以上続く病態。労作に関係なく痛みを伴う。またその頻度が多い病態。
冠攣縮性狭心症(異型狭心症)ST
上昇
冠動脈に冠攣縮(かんれんしゅく)により狭心症状が起こる病態。攣縮とは冠動脈の一部が一時的に細くなることです。
狭心症の分類

安定狭心症:ステーブルエーピー(Stable AP:SAP)と呼びます。
臨床では、SAPとはあまり言わず、Stableとだけいうことが多い気がします。

不安定狭心症:ユーエーピー(Un-Stable AP:UAP)と呼びます。臨床ではUAPだったり、UAと言ったりすることがあります。

冠攣縮性狭心症(異型狭心症):冠動脈攣縮性狭心症{Coronary Spastic Angina:CSA(シーエスエー)}や血管攣縮性{vasospastic angina:VSA(ブイエスエー)}とよばれます。 臨床では攣縮(Spasm)の部分のみをとりスパスム、スパズムと呼ぶことが多いです。スパッてると言ったりもします。

また、症状で労作時、安静時狭心症と分類するときもあります。

これらのいわゆる狭心症状に対してはニトログリセリン(硝酸薬)の舌下投与がとても有効です。特に、Spasmはすぐさまよくなります。血管を拡げ、血流を増やすために症状がとれるだけで、プラークがなくなっているわけではないので、注意が必要です。

カテ室でのポイント

UAP

実際に冠動脈造影を行うと血流が99%途絶えている状況であることが多いです。こういった場合、wireをその部分に通しただけで完全閉塞することとなり、急変のリスクが高いです。

看護師さんであれば、患者さんの表情や、呼吸、心電図をしっかりみてあげてください。必要に応じて痛み止めの指示を事前に受けておきましょう。

技シさんであれば、急変に備えDCの準備や、IABPの準備を考えてください。

Spasm

この場合は心電図変化がST上昇となり、心筋梗塞と同じです。実際にはST上昇を呈していると心筋梗塞と判断されカテーテルになるため、カテーテル室で見るSpasmの心電図はST上昇型が多いということです。実は入室時にある程度、心筋梗塞かSpasmの予測することができます。その方法は、

患者様に症状が起きた時間、動作を聞く」ことです。

発生時間動作
朝方or夜間寝る前、寝てすぐ風呂上がりor寒い外へでた
Spasmの典型例

上記典型例の場合Spasmであることが高確率です。緊急カテの際、Spasmを疑う場合、稀にアセチルコリン負荷試験を行う施設があります。こういった場合、テンポラリーペースメーカーの準備が必要となります。

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